『完璧な天才を創りたかったのだろう?喜びな――大成功だよ』
『我々は方向性に於いても決して間違わない』
『どちらが自分の信念により近いか明白だ』

『目の前に実物があるというのに数値データを優先的に
信頼しているのが愚かだと言ってるんだよ』

『「大いなるものの意に示されぬものをその意のままに修正せよ」
 すなわち――”誤ち(エラー)を食い尽くせ”、だ』

『水簾の森が行なっているのは単なる銀の狼の実験ではないよ』
 森の雫と呼ばれた49期生による”コーズレス”の研究、それによって導き出されようとしていたのは何か?呪いにより自我を失っていくかつての天才魔術士。自らが手を下すため刃を持ち立ち上がる親友の姿。その二人の前に現れる双子。その口から全ての真相が語られていく――

 彼らの出現で呪いの解離は、死より他の方法への道が開けていきます。魔導士とは別の形での魔力システム解明。世界を構成及び統制する根源など、基礎部分の研究が進み始めると双子の知能なくしては物語の進展は成りません。
 兄
ブレイニーは妹ウィッツを改造、そのため彼女はコーズレスの力を極一部(フリーズ、バックアップ、リロード)扱うことが出来ます。ブレイニーは、妹に自分を改造する程の技術がないため護身として魔導士の道具を持っていますがほとんど使うことはありません。
 森内部の、まさに中枢人物でありながら彼らは皇帝(アートリム)側に立ちますが、その行動自体は相変わらず独立独歩。彼らの知識、水簾の森の目的、多くのキャラを巻き込み双子が導き出す真相がこのパートの大きな目的となります。

 理系知識は偏ってる上に妄想(?)気味なみずのだけど科学考証は大好き。そんなわけで出来あがったこの双子、当初の危惧を裏切らない立派な生意気息子&娘になりました。何が大変ってセリフ。性格は表現しやすいんだけどセリフは中途はんぱなこと言わせるとイメージが崩れるからいちいち理屈っぽく、かつ説得力のあることを言わせんと…とゆー思惑が無意味に働いてしまう。広辞苑を頭にフルインストールしたい…
 コンセプトは
天才。でも、どーも天才というのは誤った道に走って自爆(笑)ってのが多いと思ったんで、彼らはメインキャラ側に立たせてみた。顔は描きやすい。兄も妹も変えて描くことほとんどないし。あんまりどっちがどっちとか、考えて見ない方が吉(?)。ウィッツの方が喋ること多いかな。絶対と言っていいほどふたり一組で動くから、”あ、双子”って思っとけばそれでなんとかなるでしょう(爆)。作ったのは98年7月頃かな?まだまだ新米キャラ



僕らの名は
”ブレイニー・ゴッドセント”、”ウィッツ・ゴッドセント”
―――…知恵の申し子だよ