『ああ主よ、あまりにすみやかに到達できるような
幸福から遠ざけたまえ! わが幸福をして、
主のいますところまでさすらせ、その来たることを
おくれさすすべを教えたまえ 』
『ときどき、あの人の話を聞いていると、自分の考えを
見ているような気持ちがする。あの人は、わたしに
向かってわたしを説明し、わたしというものをあばいて
見せてくれる。あの人なしで、はたして、わたし自信が
ありうるだろうか。わたしは、ただあの人がいるため
に存在しているのだ…
ときどき わたしには、自分があの人に感じているものが、
いわゆる恋なのだろうかと考えてわからなくなる。一般に
人が恋について述べているものと、わたし自信の考える
ものとは、それほどに違っているのだ。わたしは、そんな
言葉は口に出さずに、また自分では愛していることに
気づかずにあの人を愛していたいと思う。とりわけ、あの人に
知られることなしに、あの人を愛していたいと思う 』
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2月7日
君を想い焦がれる僕は
やさしく あたたかくあり 秩序を識り
またやわらかな静かを愛す
君を恋しく想うことを許されるようにと
僕は羽毛の心地をこの身に頼む
君のために 君を愛する
君がそうあったように
僕はとてもたくさんの慈愛を行う
君が愛される人は
なんとやさしいひとであろうか
僕は君を愛する人はこうあるべきと信じるそれに
自分自信がその名を冠することができるようにと
願っている
その理想の なんという光
なんという喜び
けれど現実の僕は
君を思うと他の何もできなくなる
心が盲になる
言葉が聡明さを失う
人の礼節を忘れる |  |