『 これを書きはじめたのは
心をおちつかせる為だったんだよ
なんてあさはかなんだろうね 』


『 やります、僕とハーダウェイなら入れる』



『 とても大事なんだ、彼らが 』



『 僕は  とりかえしのつかない恋をした  』





らくがきマンガからのワンシーン…話してるのは右と同じ見習い仲間のハーダウェイ
『僕は君の名を知らなくちゃならない』
 
 主城の騎士見習いとして4人の仲間と共に修行する14歳の少年。父は最高司法官。普段は黒髪黒目だが、感情の起伏によって髪と瞳が銀色に変化するレジーミラーの混血児。 本来混血は容姿の変化以外の身体的特徴をもたないが、彼には年齢と共に日々の記憶の喪失、人に対する支配欲などの弊害が現れるようになる。それと時期を同じくして、彼は存在の記憶さえ失った女性に恋に落ちる・・・

 
彼が存在の不確かな女性に恋をし、その思いを吐露していく日記。サイト内でもMalorn's Diaryとして掲載しています。彼の恋は私にとってとても思い入れの強い物語。高校時代、ゲーテやジッドの作品に出会ったことで生まれたものです。コミックの方でも主役をはっているので、「唯一の主人公」のない我が家の物語ですが大きなメインキャラの一人ですね。彼には主城在籍者として、レジーミラーとして、いろいろと語ってもらうことがあります。…とはいえ最も大切なのはもちろんアリサとの恋物語。意思の疎通どころか名前も姿も、過去自分と何があったのかすら彼の記憶にはありません。かたちのない剥き出しの思いをどうすればいいか、彼女の愛したという本を読むうち彼は思いを文字に変えていくようになります。
  この 日記だけだと随分陰鬱とした日々のようですが、仲間に恵まれ彼は14才らしい毎日も送っています。5人の中では一番若いマローン、同室のハーダウェイはひとつ年上で一番仲もいいかな?

with Hardaway



ちょっと大人びたかな…17くらい
 なぜ彼だけが、レジーミラーの通常の混血種とは違う問題を抱えたのか。これもまた、他の登場人物と絡んで重要な物語のひとつ。
それにしても、鉛筆表現だと黒髪と銀髪の違いが表現しにくく困ってしまいますね…コミックの方でも、銀髪のインパクトが使えないといいますか。やはりきちんと表現したかったらペン入れしないとだめかなあ・・・鉛筆絵、一番好きなんですよね。
 そうそう、彼の名前はカール・マローン(NBA選手)からいただきました。見習いたちは皆スポーツ選手から名前をもらっています。



見つからない
見つからない


でも 見つかったらぼくはどうしよう?